……で、結局どういう状況なんだよ。
第4話。Jakuの部屋にて。

どういう状況って?
いや、君が普通にここにいる状況。

ああ! それなら問題ないよ!
いや、問題しかないんだけど。
じゃく君~、ただいま。買い物から戻ったよ。
ただいまです!
お、ちょうどいいところに。
……ん? その子は?
あれ? 新しいお客さんですか?

あっ……えっと。
そういえば、ちゃんと紹介してなかったな。
この子、葵。昨日突然僕の部屋に現れた。

昨日じゃないよ! もっと前から……いや、昨日だったかな?
本人もよく分かってないらしい。
突然現れた……?
それって、どういうことなんでしょう……?
僕が聞きたい。

えっと、じゃあ改めて……。

葵です。よろしくお願いします!
僕はココツ。よろしくね。
私はウサです! よろしくお願いします!

ココツにウサだね! よろしく!
ココツ....
ウサ……
ま...まぁ....ずいぶん仲良くなるのが早いね。
僕はまだ仲良くなった覚えないけどな。

えー! ひどい!
事実を言っただけです。
ところで、葵さんはどうしてじゃく君の家に?
それが分かれば苦労しない。

ちょっとした事情があってね。
その『ちょっとした事情』を説明してほしいんだけど。

うーん……それはまた今度!
便利な言葉だな、おい。
でも、これでみんな知り合いですね!
いや、まだ何も解決してないからね?
まあまあ。せっかくだし、仲良くしようよ。

うん!
……僕の意見は?
そのとき。
あらららら~~~。
いや、棒読みやめろ。何してんの。
いやぁ、今日の僕、主人公っぽくね?
どこがだよ。
ほら、こう……物語の中心にいる感じ。
自分で言うな。
まあ、ここ僕ん家だけど。
急に現実に戻すな。
お、そちらの方は?
今さらかよ。葵だよ。

葵です! よろしくお願いします!
ああ、君が例の突然現れた子か。
例のって何だよ。
いや、話は聞いてるから。
誰からだよ。
作者から。
お前だろうが。
細かいことは気にするな。

ふふっ、面白い人だね。
面白いというか、うるさいというか。
お前、僕に対して当たり強くない?
日頃の行いです。
はいはい。
しばらくして、雑談が続いていた。
それで葵さん、普段は何をしているの?

うーん、特に決まってないかな。
好きなこととかはありますか?

みんなと話すこと!
……そうですか。

じゃくは?
僕は今、作業中なんですけど。

えー、少しくらいいいじゃん!
少しと言いながら、いつも長いんだよ。

そんなことないもん!
いや、ある。

じゃくのけち。
はいはい。

……。
……何?

別に。
いや、絶対何かあるだろ。

じゃくって、私が話しかけるとすぐ面倒くさそうにするよね。
実際、作業中だからな。

そっか……。
……。
じゃく君、もう少し優しくしてあげてもいいんじゃない?
いや、僕は普通にしてるだけなんだけど。
葵さん、ちょっと寂しそうですよ?
えっ。

別に寂しくないよ。
いや、そういう顔されるとこっちが困るんだけど。

じゃあ、こっち向いてよ。
なんでだよ。

今、私怒っているから。
自分で言うなよ。

いいから、こっち来て。
嫌です。

……じゃく。
何ですか。

こっち来て。
だから嫌だって!
おい、うp主! ちょっと助けろ!
お前が始めた物語だろうが。
いや、何も始めてねぇよ!

私、怒ってないよ?
いや、さっき怒ってるって言ったじゃん!

じゃくがひどいこと言うから……。
知らねえよカス。
……そんな僕、酷いこと言ったのか?

カッチーーーーーン!!!!!!
ほらぁ!! だから助けろって言っただろ!!

一方そのころ、うp主は。
……。
(ポテチを食べながらスマホを操作している)
おい!!!!
ん?
何くつろいでんだよ!!
いや、なんか昼ドラみたいなやり取りしてるから。
昼ドラじゃねぇよ!!

じゃく、こっち見て。
今それどころじゃないんだよ!!
いやぁ、青春だねぇ。
どこがだよ!!
うp主さん、止めなくていいんですか?
え? 僕が?
このままだと大変なことになりそうです……。
まあまあ。若い二人の問題だから。
お前も十分若いだろ!!
僕は観客席だから。
勝手に観客席を作るな!!

……じゃくは、私のこと嫌いなの?
……は?

私、じゃくに冷たくされると、ちょっと悲しいんだけど。
いや、別に嫌いとは言ってないだろ。

本当に?
本当だよ。

……そっか。
…………。
いや、これもう完全に昼ドラじゃん。
お前は黙ってろ。
ここで感動的な音楽を流せば完璧だな。
(キーボードで壮大な悲恋の曲を弾き始める)
やめろ!! 余計に雰囲気が重くなるだろ!!
なんだか本当にそれっぽくなってきたね。
感動的……なんでしょうか?
お前らも乗るな!!
というか、うp主が始めたんだから責任取れよ!!
いや、僕は音楽を担当しただけだし。
余計な仕事を増やすな!!

……ふっ。
……ん?

冗談だよ。
は?

ちょっと驚かせてみただけ!
お前、切り替え早すぎだろ!!
というか、さっきの涙は何だったんだよ!

演技です。
演技力を変な方向に磨くな!!
でも、ちょっと本気に見えたよ。
私もです……。

えへへ。成功かな?
成功じゃない。心臓に悪い。
じゃあ、仲直りのハグでもしたら?
誰がするか!!

誰がするか!!
息ぴったりじゃん。
うるさい!!

うるさい!!
えっ、僕だけ悪者?

その後、うp主は四方八方からクッションを投げつけられた。
ちょっ、待て!! 僕は何もしてな……ぐはっ!!
少しは反省しろ。

まったくもう。
うp主さん、大丈夫?
……僕の出番、これだけ?
十分だろ。
ひどいなぁ……。

自業自得だよ!!もう!!
少し落ち着いたころ。
……。
(さっきの、あれ。本当に冗談だったのか……?)

じゃく?
うわっ!!

何考えてたの?
いや、別に。

本当に?
……お前、エスパーか何かなの?

さあ、どうでしょう?
否定しろよ。

ねえ、じゃく。
今度は何?

ちょっと外に行かない?
……は?

行きたいところがあるんだ。
いや、急だな。

お願い!
……うーん。
おい、うp主も一緒に来いよ。
えー、僕はいいよ。
なんでだよ!!
だって、二人で行った方が面白そうだし。
何が面白そうなんだよ……。
気をつけて行ってきてね。
いってらっしゃいです!
いや、まだ行くって決めてないんだけど。

じゃあ、決まり!
人の話を聞け!!

ほら、早く!
ちょ、引っ張るなって!!
ありがとうMy life……またその時までに。
こうして、じゃくは葵に連れられて外へ出ることになった。
その行き先を、じゃくはまだ知らない。
次回予告
第五話「じゃく、パワーアップする」
……第五話、たぶん『パワーアップ』ってより『生還』の話だな。
おい、何を知ってるんだよ!!